2023-05-12
近年、安心して老後の生活を送るために、終活をおこなう方が増えています。
終活のなかでも大変なのが、相続する側にも大きな影響を与える不動産の取り扱いです。
そこで今回は、終活で家を手放さずに空き家を相続した場合の管理やデメリット、対策についてご紹介します。
三重県津市を中心に松阪市、鈴鹿市で不動産の取り扱いに悩んでいる方は、ぜひ今後の参考にしてみてください。
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核家族化が進む日本では、終活で家を遺し、親族が相続した不動産が空き家になる事例が増えています。
万が一、不動産が空き家になった場合、所有することになった親族はどのような管理をおこなうことになるのでしょうか。
空き家の管理では、劣化を遅らせるために、次の3つを定期的におこなうのが基本です。
管理方法①換気
居住者のいない空き家は、居住者のいる家に比べて湿気が溜まりやすく、劣化の進行が早くなってしまいます。
そのため、空き家をなるべくきれいな状態に保てるよう換気をおこなうことが大切です。
とくに押し入れやクローゼット、靴箱などの湿気が溜まりやすい場所は、カビが発生しやすいので、徹底的に湿気を逃がしてあげましょう。
管理方法②通水
居住者がおらず、水道管を使用していないと、水が蒸発して乾いてしまいます。
すると、下水からニオイが上がってきて悪臭の原因になったり、ネズミや害虫が家のなかに侵入してきたりする可能性まであります。
また、水道管の放置により水道管が錆び、破裂してしまう可能性についても考えなければなりません。
このような状態を防ぐために、月に1度ほどは通水する必要があります。
1分ほど蛇口から水を出し、ニオイや色なども確認しておきましょう。
管理方法③掃除
掃除をしないと空き家が汚れ、劣化が早まります。
室内だけでなく、庭の雑草の手入れにも気を付けましょう。
雑草が伸びると景観が悪くなり、近隣住民とのトラブルの原因になる可能性もあります。
また、雑草が隣地まで伸びてしまうと、境界の問題で勝手に切ることができなくなるため、定期的な管理が欠かせません。
ただし、庭の手入れは防草シートや除草剤などを活用すれば、頻度を減らすことは可能です。
ほかには、雨漏りや塗装、外壁の汚れや不具合の確認、不法侵入や不法投棄などの防犯面の確認も必要です。
空き家を管理するための手段としては、所有者がおこなう以外に管理会社への委託という選択肢もあります。
不動産の所在地が遠方の場合は、定期的に空き家を訪れることが難しいため、所在地の近くにある管理会社に委託したほうが良いかもしれません。
災害などがあった場合でも、すぐに空き家の様子を確認してもらえます。
ただし、管理会社に委託すると、管理料として費用がかかります。
不動産を所有している間は管理を継続しなければならないため、どのくらい必要なのか、試算しておくことも大切です。
また、遠方にいても自分が管理をおこなう場合、管理料はかかりませんが、不動産を訪れるまでの交通費が必要です。
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続いて、終活で家を遺して空き家を相続した場合、親族が抱えるデメリットにはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。
親族に不動産を遺し、万が一、空き家になった場合には、さまざまなリスクが考えられます。
空き家を所有すると、所有者責任を負わなければなりません。
そのため、所有者の過失でなくても、空き家の壁が崩れたり、瓦が飛んだりして近隣住民がケガをした場合に対処する必要があります。
このような事態にならないためには、前の章でお伝えしたように定期的な管理をおこなうことが大切です。
空き家は管理していても少しずつ劣化が進みます。
長く所有している分だけ資産価値が減少するリスクが上がるため、注意しましょう。
特定空き家とは、自治体から管理が不十分であると指摘された空き家のことです。
おもに景観・衛生・安全性の面から判断されます。
特定空き家に指定されると、解体費用は所有者の負担で、強制的に空き家を取り壊される可能性があります。
誰も居住していない空き家でも、固定資産税や都市計画税は毎年支払わなければなりません。
それと同時に、空き家を所有している間は、定期的な管理も必要です。
遠方から管理に訪れる場合は、さらに費用がかさむこともデメリットです。
空き家は不法侵入や放火などの犯罪に巻き込まれるリスクが高い点もデメリットです。
適切な管理がおこなわれていなければ、そのリスクは高まります。
このように、終活を経て不動産を遺しても、空き家になってしまった場合には、さまざまなデメリットがあります。
最後まで自宅で過ごせるなどのメリットはありますが、遺された親族に関わることのため、デメリットにもきちんと目を向けて終活を進めることが大切です。
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ここまで空き家の管理の負担やデメリットについてお伝えしてきましたが、親族に負担をかけないように不動産を整理することは可能です。
この章では、親族が空き家の相続で悩まないための終活時の対策についてご紹介します。
相続によって不動産が空き家になってしまう場合のおすすめの対策は、不動産を手放すことです。
早めに手放したほうが資産価値を維持したまま売却でき、管理における費用負担や手間を考えても、利益になる可能性が高いためです。
これらを踏まえて、3つの対策を見ていきましょう。
対策①解体
建物を解体し、更地にしてから売却する方法です。
まとまった解体費用がかかる点に注意しましょう。
対策②譲渡
自治体などの第三者に譲渡する方法です。
ほとんどの場合、無償で譲り渡すことになるため、利益は出ないほか、利用の予定がない場合は断られる可能性もあります。
対策③買取
買取とは、一般的な仲介による売却とは異なり、不動産会社と直接取引する売却方法です。
第三者を探す手間が省け、早めに換金できるメリットがあります。
仲介手数料も不要です。
上記を踏まえて、相続で空き家になりそうな場合のおすすめの対策は買取です。
とくに築古物件の場合は、買い手が見つかりにくいため、仲介による売却は難しいかもしれません。
しかし、買取なら不動産会社が直接取引するため、仲介に比べると売却金は低くなりますが、すぐに売却することが可能です。
また、相続したあとに売却する場合は、空き家の売却益から3,000万円が控除される「空き家特例」があることも覚えておきましょう。
ただし、相続後の売却は名義変更の手続きなども必要なため、親族も交えてしっかりと話し合いをしておくことが大切です。
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今回は、終活で家を手放さずに空き家を相続した場合の管理やデメリット、対策についてご紹介しました。
相続したあと、活用予定がない不動産は、資産価値が下がらないうちに手放すことをおすすめします。
「株式会社LIFE DOOR」では、生前整理や残置物の撤去などもおこなっており、売却に関するお悩みに丁寧に対応しております。
三重県津市を中心に松阪市、鈴鹿市で不動産の取り扱いに迷っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。